こんにちは上ちゃんです。
高齢者の方達が押し車を外で押して歩いているのをよく見かけますよね?ホームセンターなどでも売られているのを見かけます。
シルバーカーや老人車とよく呼ばれています。ちょっとした荷物を運べたり、疲れた時に座って休憩なんかも出来ます。
そんな便利な押し車ですが、なんと介護保険のサービス、福祉用具貸与でもレンタル出来ます。
福祉用具貸与では、歩行器という分類になりますが、実は、この歩行器とシルバーカーは用途が全く違う別物になります。
今回は、ホームセンターなどで売っているシルバーカーと福祉用具貸与(介護保険サービス)である歩行器との違いについて解説していきます。
シルバーカーの特徴
まずシルバーカーについてですが、恐らく皆さん、物が運べる、座って休憩出来る、歩行を安定させるなどの理由で使用されている方が多いかと思いますが、実は、シルバーカーは物が運べて座れる機能はありますが、歩行を安定させるといった転倒予防の機能はありません。あくまで、シルバーカーは歩行は安定しているが、物を運ぶのが難しい方向けの商品だということです。
歩行器の特徴
次に歩行器ですが、これも、物が運べたり、座って休憩が出来たりもしますが、一番の機能は支持基底面を広げ、立位や歩行を安定させ、転倒予防をすることにあります。歩行器には種類があり、使用者の歩行状態に合わせて選択が出来ます。
※支持基底面とは・・・身体を支える為に床と接している部分を結んだ範囲のことで、この面積が広いほど安定します。
シルバーカーの種類
①コンパクトタイプ
安定性に欠けますが、軽量で持ち運びしやく、小回りが利きます。よく、車や、バスなどにのってお出かけをする方に向いています。比較的安価なものもあるので、初めて試しに購入される方も多いです。
②ボックスタイプ
昔ながらのシルバーカーで、定番のタイプになります。シルバーカーと言えばこの形を想像する方も多いと思います。重量があり、持ち運びには向いていませんがシルバーカーの中では安定性に優れており、座面もしっかりしているので、座り心地も、悪くありません。収納もあるので、物をよく運ぶ方や散歩をよくされる方に人気です。
③ショッピングカー
横で押して使用します。バックの部分が取り外し可能や、保冷バック仕様のものもあり買い物に便利です。後ろで引くタイプのものあります。デザインが豊富でオシャレ好き、買い物好きの方に人気です。
歩行器の種類
①固定型歩行器
前面から側面をコの字で囲うフレームになっており、安定性に優れています。歩行器を持ち上げて前について両手で身体を支え歩くを繰り返すことにより移動します。軽量で、折りたたみも出来る為、持ち運びも便利で、高さ調節なども出来ます。屋内で使用する事が多いです。
②交互式歩行器
形は固定型と似ていますが、左右のフレームを交互に動かすことによって移動します。固定型よりは若干安定性にかけますが比較的安定しており、持ち上げる必要がなく、常にどちらかの足が地面についている為、その点でも安定しています。屋内で使用することが多いです。
③歩行車(キャスターつき歩行器)
前輪のみ車輪ついており、後ろに体重をかけるとストッパーがかかるタイプと前輪後輪全てに車輪がついており、移動や方向転換が楽に出来るものがあります。また、前腕支持型(馬蹄型)のタイプもあり、姿勢保持が難しい方や、歩く時に膝折れする方など向けのものもあります。さらに珍しいものでは、モーターがついており坂道などの時にアシスト機能がついたものもあります。
シルバーの選び方
基本的には歩行が自立した方が物を運ぶなどの理由で使用します。よく、車に乗せたりする方はコンパクトタイプ、いっぱい物を運んで移動する方、散歩をよくして、座って休憩がしたい方はボックスタイプ、買い物によく行く方はショッピングカー、など、用途に合わせた選び方をするのが良いでしょう。
歩行器の選び方
歩行器は歩行を安定させ、転倒を予防する為に使用します。上半身の力はあるが、下半身の力が弱く自立で歩くのは困難な方、杖だけでは不安な方などには固定型歩行器、ある程度バランス感覚があり、手順を覚えられる方、片足が痛い方などには交互式歩行器、バランス感覚があり、ある程度移動速度が早く、よく移動される方には、歩行車(キャスターつき)、など、歩行状態に合わせた選び方をするのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?シルバーカーと歩行器では目的が違います。シルバーカーは使用用途、歩行器は歩行状態でそれぞれ選ぶのがおすすめです。また、歩行器は介護保険サービスの福祉用具貸与の対象です。歩行器を選ぶ際は、理学療法士、ケアマネジャー、福祉用具専門相談員の助言を受けるのをおすすめします。